新規範で医学部入試から本格的に性別や年齢による差別が消える
こんにちは。
武田塾茂原校です。
東京医科大学の入試における不正な得点調整を機に、医学部入試の公平性に関する議論が行われてきました。
そして、11月16日に行われた全国医学部長病院長会議で医学部入試に関する新規範が示されました。
◆国民から見て公平な入試へ
全国医学部長病院長会議は2015年に設立された2校を除いた大学80校で構成された法人組織です。東京医科大学の不正入試問題を受けて、
・国民から見て公平であること
・国民にとって良い医療人、医学者になりうる人材を確保すること
以上のことを勘案し、大学医学部入試制度に関する規範を提言しました。
◆新規範により性別や浪人年数(年齢)による差別をなくす方針へ
今回の新規範には性別や浪人年数(年齢)で一律的に判定基準に差異を設けること、および点数操作は不適切であると明記されています。
内部進学枠、同窓生子弟枠などの選抜にあたっては国民の容認が得られるように構成に行うこと、推薦入試枠などを採用して実施するには入試要項に試験内容を明記することとし、特定の個人だけの判断で合否判定をすることは不正、不適切にあたるとも明記しました。
地域枠入試は学生数の確実な確保の一面もあり、性差で一律的に合否判定に差異をつけることは不適切ですが、そのほかの要件に関しては社会に説明できる範囲内で入試要項に明記すれば施行可能とした。
◆規範を遵守しなかったと判定されると処分対象に
今回示された規範を遵守しなかったと判定されると、その大学医学部は全国医学部長病院長会議からの除名を含む処分の対象になるとのこと。
これは2019年春の入試においても適用がされるため、不正・不適切なことが明白化した際には処分の対象となる。
しかし、2019年度の入試要項は受験生に発表済みであるため、そういった点に関しては全国医学部長病院長会議に調査権はなく、入試要項の記載に関する不適切事項に関しては処分は困難であるとしている、
今回の新たな規範が公平公正な入試への大きな一歩となったでしょう。
しかし、明白になっていないところで不正が起きてしまう可能性ではゼロではありません。
調査機関にしっかりとした調査をしてもらうとともに、多くの方がこの件に興味・関心を持ち注目の目を向け続けていくことが必要なのではないでしょうか。
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